Omar Rodriguezの熱に犯されてから早くも3日が経とうとしている。
Enoを聴いても、White Stripesの新譜を聴いても未だ覚めやらないomar熱。
東京はしとしとと降る雨に冷やされてクールダウンしているというのに、わたしの熱は上がるばかり。
今日はわたしのオーディオシステムを公開。


画像が小さくて申し訳ないが、
まずいちばん上がTechnicsのターンテーブル。
いちばん下がDENONのCDプレイヤー。10年くらい前の代物で、Hard Offにてジャンク品の為1000円で購入。
両脇を固めているのはついこの間届いたスピーカー。アルニコ2発の後面開放型。メーカー不明。
そして真ん中。下手したらヴィンテージのギターが買えてしまうくらいの値段のチューブアンプ。
メーカーの名前はラッフェル。
この子がよく働いてくれるのさ。嘘をつかない素直な子だよ。
今のところこれが恋人。
心の恋人はこの子達によってわたしの耳に届けられるオマーのギター。
アメージング。
マービュラス。
本当はもっと大きな音で聴きたいのだけれども、オマーのギターの隙間からお経が聞こえるなんてわたしは許さない。
つい先週かな。水曜日に雨が降っていたのを覚えているだろうか。
あの日はものすごく蒸し暑くて、わたしはふらふらしながらMars Voltaを聴きながら渋谷へ向った。
するといつもと景色の見え方が違っていた。周りの人たちがなんだかおかしいのだ。わたしはまるでうさぎでも観ているような気分になってきて、薄気味悪くてiPodの音量を最大にして目的地へと向った。しかし周りの人間がうさぎに見えるのは変わりなく、わたしはだんだん早足になりついには走り出した。傘を閉じて全力で。レタスをむさぼるうさぎが傘をさして歩いている。なんとも奇妙なこの場から早く逃げたかった。しかし目的地についてみると、目的地で煙草をふかしている人間達が今度はキャベツの葉の上を歩くカタツムリに見えて来た。目をついたら今にもひっこめそうな様子まで伺える。わたしは下を向き、
教室へ駆け込んだ。そしてパソコンで「週プロ」のサイトを眺めて心を落ち着けていた。
わたしは気候や温度によって周りのものが変わって見えたりする日がしばしばある。
わたしだけではないだろうが、本当にしばしばある。
バイト先の人間がみんなボウフラに見えて来たりしたこともあった。
そう言う時のわたしの手記は大変グロテスクで読むに耐えないものばかりなので上からシールを貼って封印してしまう。
マンホールの蓋に挟まっている小さな中年男性がもっているステッキの先にくっついたカマキリの卵から今まさに孵化しようとしている蛾が、実はお前の弟の前世なんだよ。僕は先日それを仕事先のベルボーイから聴いたばかりなんだ。僕の仕事はっていうと、あるホテルの厨房のコックだ。その厨房からは、紫色のキャベツが切り刻まれている明るい裏口がよく見えた。そこで話していたんだ。白髪まじりの小柄な男と、眉毛の薄い長身で色白の男が。彼らはコック見習いでね。ちょっと前に新しく入って来たのだけれど、最初はそれはもうすごく緊張していてろくに口もきけなかったんだ。しかし半月もした頃にはキャベツを切り刻む手よりもおしゃべりの方が達者になったときている。そこでホテル中のうわさをしているんだ。だから結局はそのうわさ話がしみ込んだキャベツをお客たちは食べて自分の中へと押し戻しているってことになっている。まったくとんだ料理を作って自分の食い扶持をまかなっているものだよ僕も。うわさ話の好きな男のうちのひとりが耳に付けているピアスが鈍く光ってこちらにも光が届くようになってきたらもうすぐ休憩の時間だ。休憩の時間も彼らはうわさ話ばかりしている。一体ここへ何をしに来ているのだろうと僕は疑問に思う。そして僕がそんな話をなぜ彼らから聴いたかというと、僕が彼らの指導役として抜擢されたからだ。手順を教えなければいけない面倒な役を僕はまかされてしまったということになった。ちょうど彼らがぶつぶつと、たまに騒々しくまくしたてているホテル内のうわさがこちらにも聞こえて来るようになってきた頃、僕は彼らにメロンの切り方を教えていた。メロンの切り方などは知らないそうだ。売っているフルーツサラダしか食べないということだったのだ。そして一通りの作業を終え、今日のデザートで使う分のメロンを三人で用意していると、例のおしゃべりが聞こえて来た。僕が目の前にいてもおかまい無しのようだ。そこで気にも止めないふりをしつつ、単調な作業のお供に彼らのうわさ話を聴いてみようと思った。
つづく