極北のステートメント [ 2008.02.22 ]
注釈)この散文めいた文体は自作自演のキャラクターが寄せたコメントであり、俗にいう指針や物語の顛末を示すものではありません。ヒントにはなるかもしれませんが・・・。勘のいい方はもうお気づきですよね?これはまさに現在絶賛発売中の " THE ORIGINAL YAKUZA MANSIONS"の1曲1曲に添えられたクレソンなのです。ほらみて、お皿が華やかになったでしょ?

『 faces 』
バイオリンの弦なんて、昔は豚の腸だったんだぜ。ウィンナーといっしょさ。君の嫌いな。
どうしてこのマフィンに挟まっているウィンナーはこんなにもうまいのに、君は手を付けようとしないのか僕には理解が出来ないな。そしてどうしてそんなに退屈そうに煙草をふかしているんだよ。その内歯にはリップの色がついてしまうぜ。
一口でいいから食べてみろよ。このピクルスみたいな僕が言っているんだからさ。
『 ユージーンの背徳 』
あんたのことをママなんて呼べないよ。でもそれは僕があんたの息子ということを無視しているわけではなくて、なんていうかその、恥ずかしいんだ。笑顔でそれを強要するあんたも理解ができないけれど。ママなんて呼んだら叫んでしまうよ。母と呼ぶには容易いが、ママという単語はどうにも苦手でさ。そう、漢字で母と呼ぶには容易いのさ。この曲のイントロのように。
『 お粗末なかげ 』
実は街で花を売り歩いているような奴がいちばんこわいんだぜ。そういう奴に限って家に蜘蛛やら蛇を飼っている。そいつらに食わせる冷凍ネズミやコオロギを飼う為の金を稼いでいやがるんだ。もし花が好きなら自分の家に飾るだろ?
現実はどうか知らないけれどね。
ちなみに僕が飼っているワニのプールには花が浮いているからね。誰にも自分の好きなものは渡したくないってことさ。
『 君にできるかな? 』
今日の仕事はキャベツの千切りだけだった。明日の仕事は本棚の整理で、明後日の仕事はランドリーの掃除だ。
今までやってきた仕事はたくさんあるけれど、そのどれも全部僕には向いていたよ。できないことがないんだ。
僕は休憩中に周りのみんなが読んでいる本の背を見て思うんだが、みんな本の使い方を間違っているよ。
本なんて仕事の休憩中には枕にして寝るものさ。本の中身が活躍するのは寝床と図書館でだけ。たっぷりの湯につかるような幸福をぼーっとした頭で仕事の合間に、なんて。風呂場に嫌いな上司が入ってくるようなもんだぜ。
『 カンボジアの休日 』
さっき食べた蒸しパンの味がどうもわすれられないんだ。べたっとしないぎりぎりの水分量でひんやりと歯に絡んでくる生地。
それを流し込んだのがアルミのカップに入った冷たいミルクっていう選択が我ながらブラボーだと思うんだが。
脚をベランダに投げ出してそんなことを蒸しパンに恋をしながら空を見上げてみるが、熱くてそれどころではないのだな。
このままでは僕が蒸しパンになっちゃうよ、なんて冗談も思いついてみたが、このままでは夜が来ても汗がとまることはないだろうな。
『 kiss this 』
そのふざけたジャケットを試着させてもらおうか。久しぶりに会ったというのに、君はそんなものを僕に売りつける気なのかい?
君は夜をイメージしてみましたなんて野暮ったい文句をたれているけれど、僕にはそんな説明全く耳に入って来ていないからさ。
この気に入らないデザインと気に入らない君の意志をつめこんだジャケットを着て、みんなに似合うと誉め讃えられたいのだよ。
それは君への報復でもある。さあ、僕を森から引きずり出して文化人の仲間入りをさせてくれよ。
『 無題#1 』
やあやあ、どうにも君の作るプディングは格別だね。そのエプロンも生かしている。素敵だよ。
今朝剃刀であごに傷を作ってしまったことなんて忘れてしまうね。
僕がどうして今日はこんな顔で君のもとを尋ねたかというと、おもしろいフィルムを手に入れてね。
庭にテレビを出して、いっしょに見ようじゃないか。
遅まきながら・・・・・ [ 2007.11.28 ]
いよいよ今日発売になる、
1st LP "THE ORIGINAL YAKUZA MANSIONS" の販売店が決まりました。
ディスクユニオンの以下の店舗で購入可能です。
お近くで購入できない方(主に関東圏内にお住まいではない方)はディスクユニオンオンラインショップで通販もできるので是非そちらをご利用ください。
ディスクユニオンオンラインショップのYAKUZA MANSIONS物販ページはこちら→
http://diskunion.net/portal/ct/detail/IND1531
CD発売を記念してライヴイベントを開催します!!! [ 2007.11.02 ]
アリスは自宅のキッチンで悪い空想ばかりをしていたのだけれども、その中でもとりわけ悪い空想がこのケーキを作っている間に生まれた。不思議の国のアリスの世界では毛虫が喋ったり、トランプの兵隊がいるが、ここにいるアリスの空想はそんなものではなかった。煙草をくゆらせ、流し目で窓の外を眺める18歳のアリスの頭の中にはその時、不思議の国はおろか世界すら存在していなかった。上も下も左右もなかった。その世界とも言われぬ空間に浸っていたアリスはいつの間にかケーキを緑色に染め、捨ててしまったラズベリーの代わりにモンキーバナナを突き刺していた。アリスはますます不機嫌になり眉間にしわを寄せて、ケーキを放って外へ出た。
その世界へ行ってみたいと思う方は、ヤクザマンションズのレコ発イベント『SWAN DIVE式ヤクザマンションズ』へ是非来てみてほしい。狂ったゴリラと大好きなバナナがのっかったそれを、くわえ煙草のアリスがひとつずつ取り分けてくれるだろう。そのえも言われぬまなざしで、あなたがアリスに恋をしてしまうことになる。
【SWAN DIVE式ヤクザマンションズ】
(名)不肖の輩たち・YAKUZA MANSIONSが12月1日(土)に主催するイベントのこと。
1st LP『The Original Yakuza Mansions』の発売を記念して行われる。この会場からCD販売を開始します。
ネコの面を剥ぐようなガレージロックバンドHOMME、と酒とソウルとロックとチムニィ、 そしてYAKUZA MANSIONS。
以上3バンドが織り成す3時間ほどのロックパーティである。
2007年12月1日土曜日
LIVE HOUSE:三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
OPEN/18:30 START/19:00
ADV/2000 DOOR/2300(+1D/500)
W/ HOMME, チムニィ
くろい鳥としろい森/黒いとりと白いもり [ 2007.10.21 ]
こんばんは、うだるような熱もいつの間にか過ぎ去り穏やかな季節がとつとつと続いていますね。12月の訪れを待ちわびる我々ですが、それなりに退屈せず過ごしております。このHPで繰り返しアナウンスしてきた1st LP"THE ORIGINAL YAKUZA MANSIONS"について今日も1つ。全7曲の収録曲のなかで、枯れ葉のように集められた画集から訴えかける多くの訓示を、いま現在貴方のPCでそのひとかけらを試聴出来るようにしました。とりあえず聴いてみてください。なにも付け足しません。この曲がどんなものなのかを明らかにしたり、仮に死後なおも生きる情熱というか愛の青春とも呼べる軌跡として敬う行為によって、偏狭で不寛容な枠内に、限定的な解釈に導かれたものになるのなら、貴方の両親もきっと悔しがるでしょう。パトカーの上で暴れ狂う馬がいる。その馬に跨がったあの男のうれしそうな笑顔を忘れられないのだから。『カンボジアの休日』をまさに僕の友人とそっくりな眼をした貴方へ。
三角のボタンをクリックで「再生」されます。
The first LP "THE ORIGINAL YAKUZA MANSIONS" will be released on Nov 28, 2007 [ 2007.09.03 ]
やあ、不朽の友よ。やっと2007年11月28日に正規音源『THE ORIGINAL YAKUZA MANSIONS』が発売されることになりました。2004年から2007年までの間、何度かメンバーも入れ替わった激動の時期に、数回に分けてレコーディングされたデビューアルバム。この作品について不満はたくさんある。これが僕等の目指してきた場所なのかというと些かの疑問も残るし、そんな欠陥を抱えたアルバムでもある。なにせ僕等は初っ端からつまずいていたんだ。あらゆる可能性において。振り返ると自責の念と恥じらいで呼吸もままならないくらいに。でもまだこうして活動を続けているし、収録された歌をあらゆる人々に聴いてもらえるよう努力する。どうしてか、わかるかい?つまりこのアルバムのほんとうの姿は、それだけじゃないほかの何かがあるんだ。特別な何かが。まったくの偶然が産んだ、誰もが預かり知らぬ何かがあると今は冷静に思えるから。
そしてこの物語に関連づけたイベントを、12月1日に三軒茶屋HEAVEN'S DOORで行なう亊も合わせてお知らせする。
スピノザ『 エチカ 』 [ 2007.08.14 ]
スピノザの倫理について語る場合、私が理解していることはごくわずかであり、また小さな場面に限定された事象であることを認めなければならない。では始めよう。
特に暇な人間、私のような人間はさらに高いレベルの自由を屈託なく永久的に渇望するばかりで、言うなれば「僕らは愛やプラカードからも自由であ る」と路上に出れば大声を上げるばかりの人間です。また確かに社会的・政治的な行為に、強力に、豊富に、深く、関心を持つのだが、「自らの身体の各部」に 対応する種々様々の方法としては、あまりにも繊細にイメージ出来ていない。つまり思惟しつつ共生し存在することにこの肉体は手短なところで甘んじているの である。人間、そして人類以外・・・それらすべての生物が、再びすべての骨格を備えた識別(この場合、“ 観念は観念であるかぎりにおいて肯定ないし否定を包含するものとしており、自由意志と解される表象像・言語はじつは単なる身体の運動である ”と唱えたスピノザへの当てつけと敬意でこの言葉を使っている)に近づこうと務めていくのであれば、世界も違った景色を光彩に富んだ情景を見せてくれるの ではないか。そう、だから私は煙草をひかえ図書館に向かう。私はもはや煙たい人間ではない。
スペイン国歌の歌入れ [ 2007.07.29 ]
時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
ヤクザマンションズは8月23日渋谷屋根裏のライヴにて新曲「うろんな軍隊」を披露する予定であります。くだけた言い方で申し訳ないのですが、これが、スタジオの片隅から生まれたスペイン国歌に、歌入れしたような出来栄え。また一枚、一皮剥けたシンボリックな代物になりましょう。
さらにこの度、ベースの脱退に伴い、新しくヤクザマンションズに協力してもらえる人と出会いました。北村仁です。彼はHOPE THEのボーカルであり、こちらのバンドでは主にベースを弾いてもらいます。次回のライヴから出演します。それでは。
エドワード・ゴーリーに告ぐ
風強く 攻撃なきはず 春の夜
銃声鳴れども 人影皆無
月を仰げど 見当つかず
疑問符かかえて 煙草を買いに
財布財布と振り返ると先に
うろんな軍隊
何を言っても聞く耳持たず
大声あげても無反応
買ったばかりの煙草をせびり
皆で一服しはじめる
どこから来たのか これから行くのか
皆見当つきはしない
ただぶつぶつと念仏唱え
吹く風にすら気をとられない
大体どうしてこの部屋に
うろんな軍隊やってきた
靴脱ぐことも知らぬのか
床の上には無数の花びら
寝床さえも彼等のものだ
意思の自家製クラスター爆弾 [ 2007.07.14 ]
こんにちはストレンジャー。私たちは今草原の中で突風を待っています。窮屈なくらしを強いられた我が身を如何ばかりか案じておりまして、その悩みから、今こうして待っています。
タキシードを着こなしたガソリン・スタンドのどこかの男によって暴かれた真相。風の中。実際に先ほどイタチと戦うことでやっと私も気付きました。
捜しまわっていれば、さらに見放されると。
だからこうしてクラブを片手に、3番ホール上でゴルフをしているのです。またこうしている間にレンタルのゴルフバッグを失くしたわけですから・・・、待つことにも意思があるのではないか。
さらば、ロドリゲス [ 2007.06.28 ]
この度Yakuza MansionsのBass竹村祐輔が、4月のレコーディングを最後に一身上の都合で脱退することになりました。
彼の言葉はいつもと同じ。「あらゆることがFUCKだぜ!!!」
お別れの言葉もこれでした。
また竹村があゆむべく音楽以外の今後の活動も応援していただけたら幸いです。どうもありがとうございました。
☆☆☆☆☆☆ [ 2007.05.20 ]
レコーディングの詳細など。
ヤクザマンションズが敬愛するSHOCKABILLYのベーシストで、*John SpencerやSonic Youthなど、数多くのUSハードコア〜オルタナティヴのアーティストのライブ・サポートやプロデュースを手がけている、まぐろの漁獲量削減に胸を痛め現在療養中のKRAMERをプロデューサーに迎え、吉祥寺GOK SOUNDSでレコーディングされました。
空気がよどんでいても針の先をずっとみつめるように。
KRAMER
http://www.kramershimmy.com/bio.html
GOK SOUNDS
http://gok.jp/
この教会でロックを鳴らせたのなら [ 2007.04.21 ]
16トラックのオープンリールで録音されたヤクザマンションズの音楽『ORIGINAL YAKUZA MANSIONS ( 仮題 )』はミックスの段階に入った。
ほとんどの曲がすでに1年前には完成されていたもので、それを改まって録るという作業は、じつに難しく、メンバーの神経をすり減らした。まま醜悪に成り下がることの多いこの種のチャレンジは、原型を歪め、カットしたり、補強したりする所謂マンネリの打破というやつであって、とかく徒労に終り易い。理由はないがじっとしていれない。人間も音楽も似たようなものなのだろう。
この数日間の体験について。
墓場に葬った死体をわざわざ掘りおこして、そいつとチークダンスを踊るような不可思議な体験とでも言おうか。それとも、妊娠、出産までの奇跡的な過程とでも言い表せるのか。まだわからないが、時間は、そのうち新味な答えを僕等の寝室まで連れてくる。
どちらにせよ、愛すべきリスナーの方々にこの作品を届けられるにはもうすこし時間がかかる模様。
それはささやかでも、役に立つ事柄2、3 [ 2007.02.26 ]
さて、まず初の自主イベントについて、僕たちから深くお礼を言おうと思う。
BLACK&BLOODに来てくださったみなさん、出演してくれたバンドのみなさん、どうもありがとうございました。
慣れない手つきで子供と接するときのような心境でした。慎重さと丁寧さばかりに目を奪われていたら、冷静さが欠けてしまって頭から落としてしまうということがあったかもしれないけれど、そこから無造作な愛情を感じて頂けたら幸いです。
もし結果が行為を正当化するのなら、
僕はしばしばささやかでも役に立たないことをする。
ライヴが終わると、また次のライヴについて考える。壊れたお気に入りのヒーターをどうするか考える時のように。
埃臭い話ではある。いつもの市バスに乗って結露した窓枠に肘をかけていると、日を浴びて毛羽立った前の座席がこちらに語りかけ、
もうひとりの存在を認めようとしないということがどういうことかわかるか?
あんたはそれにイラついているんだろ?
そうなのだ。ヤクザマンションズはどこまでも孤独である。それが歯ブラシの寿命のように脆くも淡々と続いていて、
それはそれで悪くもない。日常の中の日常なのだろうが、だからこそ腹を満たす答えを見つけるのは難しい。歯ブラシをひとり買いに行くときの空気の冷たさがまたその空腹にこたえる。
ここからちょっと先の録音の話。
収録する曲、エンジニアも決まった。スタジオも押さえた。
何人かで薬局に出かけてみようじゃないかと、暗いファミレスで話し合っている。


